こんにちは、Rokuです。
私は住宅設備機器(トイレ・エアコン・給湯器・キッチン等々)の業界で働いています。コロナ禍で大変だと言われていた昨今ですが、私の働いている住宅設備の業界はそこまで影響を受けてはいませんでした。
ですが、ここにきてベトナムのロックダウンが影響で住宅設備機業界にも大きな影響が出始めています。
この影響は今年の冬に業界だけではなく私達の実生活においても大きく影響が出てきます。
現状起きている影響について
ベトナムがロックダウンしたことによって大手の住宅設備メーカーの製品に必要な部品(電源コードやコイル類)の供給がストップしています。
メーカーの多くがサプライチェーンの部品供給会社をベトナムに持っています。
この部品供給会社の停止が製品製造に大きな問題を起こし、納期遅延ではなく受注停止にまで発展しています。
具体的に影響の出ているメーカー・商品
今回大きく影響の出ているメーカー・商品は以下になります。
TOTO:ウォシュレット
リクシル:シャワートイレ
ノーリツ:給湯器
リンナイ:給湯器
TOTO・リクシルの商品はいわゆる温水洗浄暖房便座で、ノーリツ・リンナイの給湯器は追い炊きのついている給湯器です
これに波及して同じような商品を出しているメーカーも続々と欠品・品薄の案内が来ています。
具体的な影響
価格高騰
もう既に価格が高騰している商品が出始めています。
このTOTOで言うウォシュレット、LIXILで言うシャワートイレはすでに通常時に比べて1~2万円程価格が高騰しており今後も値段が上がってくる見込みです。
給湯器は納期遅延を起こしてからまだ1カ月以内なのでまだ値段もそこまで上がってきていませんが、1カ月後くらいからは価格高騰してくると私は予想しています。
買い替えができない
この記事を書いている現在は9月で日中はまだまだ暑い日が続いていますが、これからは段々と寒くなってきます。
特に給湯器は寒さが厳しくなると凍結や故障が多くなってきます。私の業界では例年冬場にかけて給湯器の故障で取替え工事が増えて給湯器の売れ行きが春・夏よりも倍以上上がっていました。
もちろん修理で済めば問題ないと思いますが、直らなかった場合は冬の間はお湯が使えないといったケースも起こりえる可能性もあります。
品不足回復の見込み
現状メーカーからの回答だと【年内の生産回復は厳しい】【ベトナムのロックダウン解除次第】と読めない状況です。
ベトナムのロックダウンが早期に解除されたとしても部品生産→輸出→輸入→製品組み立ての工程や注文残の消化を考えても年内の通常出荷は厳しいのではないかと考えることもできます。
今年の冬の対策
次は具体的に今からどんな対策ができるか考えてみました。起きてしまったものはしょうがないと思ってとりあえずできることを考えてみました。
今使っているものが修理可能かどうかの確認
まず今年の壊れたとしても修理可能かどうかが問題だと思います。
メーカーの部品供給年数は概ね10年~20年くらいです。購入または使用を初めて10年以内であれば大体修理可能だと思います。
10年以上経過しているものは修理ができない危険があるので買い替えをお勧めします。
早期の買い替え
前述とほぼ同じですが、メーカー側の見解だと購入して10年くらいが買い替えの目安だとよく聞きます。
特に給湯器はガス会社の延長保証を入れても8年ほどなので10年以上使っているものは今年の冬が厳しい寒さになった場合は壊れる可能性が高いと思います。
給湯器はまだ納期遅延を起こして間もないこともあり市場には商品が多く残っていると思います。さらに10年前とは性能が省エネ性能が上がっている機種もあり今後のランニングコストを考えても早期買い替えを検討してもお得だと思います。
https://www.jgka.or.jp/torikae_kounyuu/introduction/eco/index.php
まとめ
ベトナムのロックダウンによる影響は住宅設備業界では大打撃となっています。今後も色々なメーカー・商品で供給ストップが出てきてもおかしくありません。意外と生活の中で支障が出る商品が多い住宅設備、特に冬を迎えてお湯や暖房が使えなくなるのは不便極まりないと思います。
現在給湯器・ウォシュレットの買い替えをご検討されている方はもちろん、10年以上ご使用中の方にはこれを機に早期の買い替えを検討するべきだと思います。
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